1 名前:豆次郎 ★:2017/11/16(木) 12:33:09.01 ID:CAP_USER9.net

11/16(木) 12:16配信
“不可欠な存在”大迫勇也の能力を最大限に引き出すためには…欧州遠征で露呈した課題と可能性

ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督は、先のメキシコ代表戦で3失点した守備陣のてこ入れを図るため、度重なる負傷などでバルセロナでの出場機会が限られているトーマス・ヴェルマーレン(バルセロナ/スペイン)を3バックのセンターに抜擢した。ヴェルマーレンとすれば、所属チームでの不遇を代表チームでのパフォーマンスで払拭する絶好の機会だったに違いない。しかし、その彼の前に、日本代表のセンターフォワード・大迫勇也(ケルン/ドイツ)が立ちはだかった。


ヴェルマーレンが身長183センチ・80キロに対して、大迫は182センチ・73キロ。体躯ではヴェルマーレンの方が大柄だが、大迫は抜群の動き出しとポジションの確保で局面バトルを制していく。彼は味方から繰り出されるフィードに俊敏に反応し、常にヴェルマーレンを背後に従えて巧みなポストワークを施した。

ドイツ・ブンデスリーガのケルンでプレーする大迫は最前線で生きる処世術を身に付けている。屈強なDFがひしめくブンデスリーガの中で味方と敵の位置を事前に把握し、パスの角度を見極めて自らの身体の向きを決めた上で確信的なトラップを仕掛ける。相手DFは一歩でも早くボールに追いつこうと駆け引きするが、大迫はそれを上回る読みで先んじる。優れた身体能力を備えるのは当然として、大迫は策謀を尽くした棋士のような動きで相手を出し抜くのである。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が志向するチーム戦術の中で1トップの大迫は不可欠な存在になりつつある。その理由を、かつてケルンでともにプレーし、ベルギー戦で日本代表初キャップを飾ったMF長澤和輝(浦和レッズ)が語っている。

「(ピッチの中では)大迫選手を中心に、前線では大迫選手が音頭を取るというか、スタートの合図じゃないですけども、そこに皆が連動する形でプレーしています」

大迫はチームの”始点”だ。彼がボールを収めた位置がチームの先端となり、その基準に併せて中盤とディフェンスラインが距離を詰め、チーム全体のコンパクトネスを維持する。目印となる始点がなければチームが仕掛けるプレスや囲い込みや連動した守備組織は築けないため、大迫が果たすポストワークはディフェンス面でも大きな影響力を及ぼす。ハリルホジッチ監督が彼を最前線のファーストチョイスに定める所以である。

一方、現在の日本代表において大迫が果たす攻撃面の影響力は限定されている。特に今回の欧州遠征で対戦したブラジルやベルギーのような強豪と対峙したとき、最前線の彼が孤立してしまう状況は自らのプレーパフォーマンスを減退させる要因を孕んでいる。

実力上位の相手に対してポゼッションで勝るのは難しい。一方でカウンターを当てるにしても、一個人の力だけでは局面を打破するのは困難だ。チーム全体の位置取りが下がって大迫の周囲にサポート役を配せない状況が多々生まれるのは承知の上で、それでも彼には自らの能力を覚醒させる相棒が必要だ。

(続く)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171116-00000014-goal-socc
https://amd.c.yimg.jp/amd/20171116-00000014-goal-000-3-view.jpg

2 名前:豆次郎 ★:2017/11/16(木) 12:33:35.74 ID:CAP_USER9.net

>>1
(続き)

2016-17シーズンのケルンではアントニー・モデスト(天津権健/中国)という頼もしきパートナーがいた。大迫は彼と2トップを組んで自身7得点、そしてモデストはリーグ3位の25得点をマークしてチームの躍進に寄与した。大迫は鹿島アントラーズに在籍していた時代もマルキーニョスや興梠慎三(浦和)らと流麗な連係、連動を図り、自らが生き、他者も生かすプレーを体現した。もちろん彼ひとりでも得点を挙げる力は有しているものの、パートナーの存在によって潜在能力が引き出されることは過去の実績が示している。例えば今回の代表に招集された興梠が大迫と同じピッチに立ってコンビを組んだときにどんなコラボレーションが生まれたかは興味深いが、結局ハリルホジッチ監督はブラジルとベルギーとの連戦で興梠を出場させることはなかった。浦和での興梠は1トップだけなくシャドー、もしくはインサイドハーフでもプレーしているため、ハリルホジッチ監督が採用する4-1-2-3を維持してふたりを共存させる余地もあっただけに残念だ。ただし、興梠をインサイドハーフで起用した場合は井手口陽介(ガンバ大阪)や長澤のように局地戦でのハイプレスは期待できないため、指揮官が求める戦術骨子から逸脱する可能性もあり、その取捨選択は難しい。

また、大迫が今季のケルンで4-4-2の右サイドを任されることもあるように、彼が器用な技術を有するが故にストライカーとしての存在価値を少しだけ落としているのも懸念材料だ。チームの1トップが果たすべき最大の役割はゴール。それは大半の時間帯で槙野智章に抑え込まれたベルギー代表のエースFWロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)がナセル・シャドリ(WBA/イングランド)のアシストを受けて決勝ゴールを挙げた成果が示している。

ベルギー戦後、大迫はこう言った。

「最後のちょっとしたところで差が出たかなと思います。僕や、前目の選手が勝ち切れるように得点を取ること、そのためにこれから、もっともっとレベルアップしていきたいです」

本人は自らの責務を明確に理解している。世界との差をつかみ、その実力差を把握した上で、大迫はそれでも最前線で、代表の核として戦う覚悟を備えている。

(終わり)
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1510803189
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